沈丁花のつぼみが膨らんできた
去年の暮れから、ボチボチと、膨らみ 少し色づきはじめていた沈丁花。
もうあと少しかな。
大学院に、通っていた頃は、二月にもなると、早々に咲いていたような気がする。
大学の南門に、続く道は、日当たりも良かったからだろうか。
道端で見え見えに、咲いているのにだれも、気に留めていない感じの沈丁花。
でも、香りが、黙っていない。
咲いてまっせー、と言わんばかりに…
それに比べると我が家の沈丁花は、いつもゆっくり咲く。二月の末になって開き、三月中は、楽しめた。
去年は、シードが、亡くなった日、三月二十一日には、まだ、香り高く咲いていた。
残っていた花々を、すべて摘んで彼女のお供に、一緒に、埋葬した。
彼女が、家の前で車椅子でぶらぶらする時には、よく、沈丁花の茂みのところへ行って鼻を、突っ込んでいた。
何が、楽しみだったのわからないのだが、お楽しみの、場所だったらしい。
もうすぐ一年になるのか…
過ぎ去った日々は、速い。そして、忘れてしまったものも、多い。
こんな花などによって過ぎた日々が、蘇ってくる。
春になって緑化市が始まったら、沈丁花の苗を買いに行こう。そして、彼女のお墓のところに、植えようか。
これは、去年の写真。