還らぬ日々

今は、写真と動画で辿るだけ。

自宅で点滴をしながら  貧血治療の注射を打ちに動物病院に連れて行った。  

 夫は車を処分したので 、通院手段は「抱っこ」and 徒歩。通院し始めは、2月19日(だったと思う)。その頃は、8kgほどあったので、抱っこして15〜6分歩くのは、結構 腰に応えた。

最初は、1日置き。やがて、点滴で、体調管理ができてきたようだと判断されたのか、週に一度で良いとされた。でもその頃は、体重は、6kgくらいに減り、抱っこも、楽になっていた。

食欲が、体調管理の大きな判断材料になっていた。点滴をすれば、食欲が出る…だから、大丈夫…という安易な。

オムツを着けていたが、時にはオムツから、突然、ペースト状ほぼ液体のウンチが溢れてくる。

 ウンチにまみれたまま、犬も私も、歩いた日があった。取り敢えず 拭えるだけは、ぬぐい落とし、オムツを外で代えてから、動物病院の待合室にはいり、それでも かなり臭うので、回りの人達に「すみません」と気を使いながら。           でも皆さん優しかった。

 最後に連れて行ったのは、3月18日だった。この時、黄色い鼻汁を出しているのに気がついた。

 19日夜 点滴の輸液を取りに行き(この日は、墓参りで岡山まで行っていた。)点滴。

 21日朝、輸液を取りに行く。鼻汁が止まらず、苦しげだったので、「鼻汁など、吸う道具…スポイト…みたいなのは、ないですか」と尋ねたが、「ベビー用品店ならありますかね…」と言う話だった。

家に帰って、その話をすると、夫は たまりかねて、みずから、ワンコの鼻に口を着けて吸い出していた。

 子供が、まだ、鼻をかめずいるころは 子供の鼻汁を 自分の口で吸い出すことを 私も よくやったけれど…

全て、それが最後だった。

奇声を発し 怪しいと思って病院につれていってから、ちょうど一月。