あれ。また、就活落ちた。
もう、どこに落ちたとは言わん。
年齢なのか、書類選考で、アウト。
めげていてはいかん。次探そう。でも結構なダメージ。
わんこが、いなくなって彼女のお世話しなくてよくなったぶん 手が空いたと言うのに…
そして、彼女はうちへ来た。
成長著しい。ダリア。
動物愛護協会から、彼女と車で帰る時、車中で、お漏らしされてはかなわないから、ダンボールに、タオルなど敷きつめて、そこに入ってもらおうとした。ところが、恐ろしいほどの勢いで、ガリガリと、ダンボールを駆け上がって、私の膝の上に納まった。ダンボールに対する嫌悪感が、伝わって来た。人間様の思い込みかとも思うが、彼女は、他の兄弟たちと一緒に、箱詰めにされて捨てられたのだろうと思う。
膝に納まるとあっという間に、スヤスヤ寝入ってしまった。
この時、この犬は、私達を、飼い主として認めてくれたのだろうけど。
家に着いた途端に、我が物顔で、そこら中を駆け回ったのだ。この時、犬ではなく 子猫かと思うほど、彼女は、小さかった。あの、魔女の宅急便のジジのような。
犬の話
彼女は、捨て犬だった。動物愛護協会で保護されていた。保護されていたとは言え、引き取り手がなければ、行き先が、決まっている。
夏休みに、捨て犬を欲しい人に差し上げる というイベントがあった。その頃小学生だった次女が、犬を飼いたがっていたので、イベント2日目に、夫と三人で、参加した。
既に1日目に多数もらわれていったらしく、残り組み10数匹が、愛護協会の庭で遊んでいた。引き取り希望者が全員での ジャンケンくじだったが、なんと、次女は一番を勝ち取ったのだ。そして、残り組みの中で一番小さいが、一番元気そうで 黒くて耳のピンとたった、彼女を選んだのだ。
ぐんぐん、すくすく
暖かくなってきたせいか、成長著しい。
犬が死んでも ペットロスとか、世間で言われるものなどにはならないわ…と思ってたのに。ロスまみれ。
もう一月半も経つのに。
そもそも、犬嫌いだったのに、敢えて飼うことになり、しぶしぶ付き合い始めてこうなった。
こんな子
その子は、こんな犬でした。
女の子、享年19歳。三年前からヘルニアを患って車椅子生活をしていました。
最期は重い腎臓病で、亡くなりました。
今頃虹の橋で、私を待っているかとおもいます。
すくすく
元気に伸びてます。
この土の下には愛犬が、眠っています。芽が出るとあの子の「気」が出ているようで、嬉しい。人間様の勝手な思い込みなんだけど。