あの奈良漬
4〜5日経った。
初めて我慢できたわけだ。
甘くなっていた。あの若主人は、嘘はつかなかった。
美味しかった。
でも、やっぱり、刻み奈良漬が好き。
孤独死…40代50代の終活
と言うことをテーマにした、TV番組。
色んな終活のケースがあった。
自分に照らし合わせてみる。
さて…
紹介されているいくつかの例のどれとも共通しない、共感できない。
番組では、孤独死を恐れて終活する40代50代の人の話が、主であった。この年代が、終活するんだ。
自分は、ついこの前、就活をしたところ。
終活…?そうね。
60代後半は、そろそろではなく、しっかり終活の歳。その事の自覚が、無い。
孤独死は、恐くはない。
と言ったら、いきってる?
強がりだと思われるかもしれない。
親に産んでもらい、親に守られ、人生半ばまで、生き、
親を守らねばならぬ頃、我が子を授かり、その子らを守らねばならぬことになり、
その上、親に手助けをもらうという、少々不甲斐ない娘人生を、送って来た。
姑、舅とも、いわば、急な旅立ちをしたので、そちらの介護にはサラサラ縁がなかったことを、今更ながら、お二人には、感謝している。
実家の母は、長姉が、ひとりで請け負ってくれた。
父は、半年ほどの闘病だったが、兄姉三人が、私を寄せ付けなかった。ちょうど下の子の出産と重なったこともあって、致し方なかったとは、思うが。
私は、親には守られたが、親を守ることはできなかった。
そのせいだろうか、
私のことでわが子の時間を、割いて欲しいとは、思わないのだ。
それに、この後、どんな計画を立てたとしても、その通りに事が進むとは思えないし、その通りに生活していくことは、息苦しさをかんじる。
取り敢えず元気にいこう、今日、明日、明後日、今月…
突然死んだら公の手を煩わすことになるかな?
取り敢えず
ちゃんと?税金払ってきたしそこそこの社会貢献もしてきたから、そこんとこは、よろしくお願いします。
今の、仕事は、70になったら、少し整理して、半分は、ボランティアに。と、考えている。
いつか、難民の子女が、進学に様々な困難を抱えており、その手助けをしているNPOがあると聞いた。人手不足らしい…
正倉院展の帰り道
奈良に来た時の楽しみは、お土産。
奈良漬け。
学生時代に、先輩に教えてもらった、奈良漬け屋さん。
以来、
奈良に縁があるときは、ほぼ、そこに、立ち寄って、少しだけお土産。
酒粕だけ使った添加物なしの発酵食品。以前NHKの、ためしてガッテンでも、ちょっとだけ紹介されたことがある。
見た目、真っ黒。
開けたては、酒の香り…が、ツーン。
酒に弱い人なら、それだけで、酔いそう。
店の主人は、開封して切ったら、冷蔵庫で、4〜5日置くと甘くなる。というが、
今まで、4〜5日も、待ち切れたことがなく、まだ、甘くならないうちに食べ尽くしている。
きざみ奈良漬けは、とくに好き。
今回もきざみ…を。と思ったら、若主人が、とうとうと説明してくださる。
知ってる、知ってる。
テレビでも、紹介されてたしね。
でも、続ける。
スイカと、きうりのセットは、春日大社のお祭りの時に特別組んだセットです。
今だけです。
(ひょっとして売れ残った?…っていうたら、怒られるやろな。)
でも、今回は、ウリにしたいな、と、ぽろっと言うと、さっとさっきの特別なセットを引っ込めた。
いやいや、せっかく、勧めてくださるんだからそれも。
何か、「押し売りの逆をいく」タイプの、押し売り?
いいよ、買わなきゃ。後悔するよ…的な。
で、いつものきざみ奈良漬けは、今回手にせず。
ちょうど食べ頃のウリとスイカが、冷蔵庫で、今、出待ち。
この度は、あの、若主人の、接客が、ひどく気になった。
おすすめして欲しい時と、ほっといて欲しい時がある。と言う 私みたいな客もわがまま。しかし、そこは…。
もう一つの、お土産は、みむろ。
もなか。
文句なしに美味しかった。
お店のお姉さんも、優しかった。
いつもは、高そうだなぁと、おもって、見てるだけ〜だったけど、ちょうど手頃な小さめのみむろが、あることを知って、思い切って、手にしたのだが…
よかった。
今年の正倉院展は、盛りだくさんだった。
医院との、ちょっとしたトラブル。
国民健康保険に入っている夫が、年一回無料の、健康診断を受けに行った。
無料で、血液検査して肝機能や、腎臓の機能を調べたり、メタボ検診したりしてくれる。
診察代も、勿論不要。
この日の領収書は、だから、無い。
それは、当たり前。
採血して、結果を待ちました。
結果を聞きに行きました。
すると、診察室に呼ばれ、検査し忘れていた項目が一つあるからと言って、再び採血。
なんの準備も無しで採血するか…
普通、採血する時は、ご飯抜きで、行きますよね。…
ご飯食べようが食べるまいが、変化しない検査項目なのであろう。
そして、帰る時、診察代を、請求されました。
ん?
無料ではないの?
すると、奥から医師が、医療事務を執り仕切っている方に何かいう声が聞こえたらしい。
無料でない理由でも言ったのであろうか…
夫は、不審に思って、後日、国民健康保険に、電話して聞いた。、
詳しいことを知る担当の者が、いないとのことで、市役所に、電話。
"無料ですよ。診察代も。"
後日、今度は追加で採血してもらった検査の結果を聞きに。
この時に、再度、この検査が無料であることを確かめるつもりで、でかけた。
やや、熱くなってる感じがしたので、「穏やかにね…」と念押しをして送り出した。
解ってる。 と言う。
しばらくすると、家の玄関先が、複数の男の声で、何やら騒がしい。
二階のキッチンの窓を開けて覗くと、医院の医師と、受付にいた、若い男子2人が、家の奥に向かってなにやら、叫んでいる。
こちらの不勉強で…とかなんとか。
と、夫が、キッチンに上がってきた。
穏やかに済まそうと思ったけど、そうはいかんかった。
やれやれ。
ありそうな結末。
聞くと、国民健康保険の検診での診察代の件について、市役所に問い合わせた結果をもって、改めて、問うと
"いや、とっていいことになってる。
けど、そないに言うんやったら、おたくだけ、ただにしよか?"と言う返事が、きた。
そこに、"何⁈"と。
夫は、根が変に真面目である。
ふざけんな。
啖呵を切ったかどうかは知らないが、医院を飛び出してきたらしい。
わかりました。
ちゃんと調べてみます。と言う返事が欲しかったのだ。
そして、確かめてほしかったのだ。
単に、金返せと、言いに行ったのではないのだ。
キチンとした仕組みも知らずに、
適当に、診察代などを、とったり、
そちらの都合によって、取らなかったりと…そんな、いい加減なことが、許されないのだ。
この件は夫をなだめずに、行動を承認せざるを得なかった。
次の朝、ピンポンがなる。
歯磨き中の夫は、宅急便だと思って、歯ブラシくわえたまま、応対に出た。
すると医院の奥さんだったらしい。
こちらの不勉強でとかなんとか言いつつ、夫のポケットに、お金の入った封筒を、ねじ込んで帰って行ったという。
で、私が、医院に、返しに行くことに。
正倉院展に行く前に、立ち寄った。
その日は、午後休診だから、午前中にいかなければならなかったので。
領収書をいただいてますので、お返しします。もう返しに来ないでくださいね。
と受付のおばさまに、念押しして出てきた。
長年、かかりつけにしていたところなのだが、もう、いいか。仕方ない。
いい加減なところがあるとは、かねてより、少し感じていたところである…
子供らがお世話になった小児科内科の、女医さんは、ホント頼りになったんだけど
もう、高齢で、引退しちゃったし
次、どこ行こう。
たくさんある。
ヒイラギが、薫りはじめた。
きっちり11月。
そして
正倉院展に行きました。
平日なのに。
同年代の多い事。同年代は皆平日暇か…
仕事休んで来た私は、マイナーグループね。
御婦人方のグループも、有閑マダム達らしい。
不思議と、外人さんが、少ない。
せっかく英語や、中国語やらで、説明書きがあるのに。
そうそう「仏に供える…」という説明文を、後ろの奥さまは、「フランスに供える…」と、読んでいらっしゃいましたな。
大きな声で。
ん?と、思ったのは私だけかな。
みな、あまり人のことには関心なさそう。というか、私が、小うるさいだけだろう。
そして、かかりつけの医院との、ちょっとしたトラブル。
もう行かないな。あそこには。
この件は、また後で。
本日は、仕事休んだのに盛りだくさんで、疲れた。
イタチ、交通事故にて。
昨夜、10時過ぎに下の娘が、仕事から帰ってくるなりのこと。
眠たいモードの私に
娘;イタチが死んでる…
私;あ、そう。
娘;どうしたら良いん?
私;どうもできない。放置。
娘;ええ〜。埋めてやろうよ。
私としては、うちの庭には、シードが、先に眠っているので、それは、少し抵抗がある。
愛犬と、イタチは、やはり差別化したい。
そのイタチではないかもしれないが、最近家の、所々で、イタチの糞を、見かけていて、かつ、なんとなく獣臭い…と言って夫が、愚痴っている。
じゃあ、公園のどこか樹の下にでも、埋めに行こうか。
マスクして、手袋して、スコップもって、
まずは遺体の回収。少し家から離れた場所であるが、通り道のど真ん中に、横たわっていた。
公園へ向かう。
適当な場所がない。掘るに掘れない。
硬い。
草の根(多分、芝)が絡みついていたり、樹の根が、力強く張っていたり…
小さいスコップでは、歯が立たない。
これってひょっとして罪になる?
死体遺棄は、人間だけだろう?
不法投棄かな。
やっぱ、ゴミとして処理しようか。
うん。仕方ないかな。
結局、紙袋の遺体をさらに、ナイロン袋で、五重巻きくらいにして、ウチのガレージのゴミ箱に。
上からへいきちが、ジーと、見ていた。
次の朝、夫が、
「獣臭い。イタチが、うろついてた。」
と言う。
仲間が探しに来たんだろうか?
まさか…ね。
金曜日に、回収していただく。
ハゼの葉
ハゼの葉は、この時期とても赤くなる。
紅くなると言ってもいいか。
と、思って念のため、調べる。
どうやら 私が、思っているのは、ハゼではなくナンキンハゼらしい。
いつのまにか我が家の屋上で、勝手に息をしている植物が、結構 沢山いて、私に世話されている。
世話と言っても、水だけ。
多分、カラスが、運んできたのだ。
そのうちの一つが、このナンキンハゼ。
夏場に水やりを怠って枯れた。
と、思ったら、また、しっかり雨水だけで、復活するという、したたかもの。
あまり好みの、植物ではなかったので、枯れてくれてもいいのに、思っていたのだが、
なかなか生命力旺盛で…
もともとこの鉢には何か他のものを植えていたのに、それが、うまくいかずに空き鉢になっていたところに、草のような、木のような顔をして生えてきて、どうやら、木になるらしい。
同じように、カラスかな、鳥に運ばれてきて、スクスク育っているものが、いる。
クス。シャレではなく。クス。
初めは何の葉だろう?
何の木だろう?と、
思いながら水をやっていたのだけれど、公園のクスノキのひこばえと、同じ顔をしていたことから、
ああ、君はクスだったのね…
ということに。
クスの葉も、数枚、赤くなっているけれど、こちらの あかは、赤。ナンキンハゼの葉のあかは紅。濃い。
この色の違いは、何でだろう?と、ふと思う。
調べればわかるだろう。
多分葉の中のアントシアニンが、どうのこうのと…
調べずに放置。
今日は、知りたくない。
赤と、紅の、違う二つの葉の色を、それぞれの個性として、愛でるだけにしておこう。
秋は、世間の色が変わる。