そういえば、台風。

おっそろしい、、、の一言。

瞬間的に吹く風の、激しいこと。

隣の屋根の、構成物が、次から次から、飛んでくる。

うちの、道路の前を、ガガガーッと、風に吹き飛ばされて行ったかと思うと、

屋上の、エアコンとバラの鉢の間にガッシャーン

なんか、飛んで来たぁー

と、会社に行けなくて自宅待機の娘。

そんな時、

飛んで来たものがさらに飛んでいって、被害を大きくしないようにと考えてか、夫が、拾いに行く。

娘と二人で、風に声をかき消されながら、叫ぶ。

帰ってきてよ。

中にはいっとってよ。

せめて長袖の服着てよ。

ヘルメット!

手袋!

わいわい言うのだが、何一つ彼には、聞こえないらしい。

ちょっと戻って着たときには、みんなひどい剣幕。

しかし、女子供のいうことには、耳を貸さない…

悪しき、昔の亭主像。


台風のさなかに、外に出るとは、非常識。

…と、私は思う。

よく母が、田圃の様子が気になって台風のさなかに出かけて行ってた。

それでも、風が強くなる前にと、時期は、心得ていた。

しかし、いま、目の前は、瓦の破片や、屋根の一部や、わけのわからない飛翔物が、舞い散っているのだ。

おむかいさんの、木の枝などは、地面に着きそうなくらい、風で、しなってる。


取り敢えず、万全の服装をさせて気の済むように、放置したが、流石に、それも、恐ろしくなり、娘と二人で、家の中に引きずり込んだ。


ガラス越しに外の様子を見ていると、繰り返し、最大瞬間風速4〜50メートルくらいの(多分)風が、木の枝を抑えつけ、かわらを、吹きとばし、屋根を引きずり…