彼岸

3月21日は、彼岸の中日。去年シードが、旅立った日でもある。

雨。

去年も雨だった。

岡山まで、お墓詣り。 

レンタカーにて。

長年、盆と正月、春と秋の彼岸に墓参りしているが、これほどの雨にあったのは初めて。

掃除もそこそこ。線香もすぐ消える。花を入れ替えて、夫が読経して、手を合わせ

終わり。

祖父が、住職をしていた寺の墓地に先祖代々の墓がある。

その墓とは別に戦死なさったおじさん達の墓。

生まれてすぐに亡くなった甥っ子の小さな墓。

そして、お寺の敷地内に住職をしていた祖父の墓。

さらにそれとは別に、かなり遠く離れた別のよそのお寺の墓地に、亡くなった父が生前お世話になったという人のお墓があるので、彼岸には、そちらへも出向く。

なにかの年忌の時に、経をあげてくれた僧が、「盆暮れより、むしろ、お彼岸のお詣りこそ、ちゃんとなされよ。」と、おっしゃっていた。亡くなった人にとっては、お彼岸が、大事なのだそう…

 しかし、そろそろ、夫の運転も怪しくなってきたので、墓参りを考え直す時期に来ているかとも、思う。

 お墓…ね。


 そもそも、自分の墓の事を考えるに、

私の墓は要らないよ…とも思う。


でも もし、鹿児島の実家の庭、錦江湾を一望するあの庭、薩摩半島の向こうに、沈みゆく夕陽を望めるあの庭に

設えてくれるなら、作って欲しいかなぁ…

墓参りは要らない。

いつか無縁仏になるままに、放置しといてくれていいから。


花は何の花、ツンツン椿。

水は天から貰い水…

それで、充分。

5〜6年もすれば綺麗に分解されるかと思う。