あっという間に日々が過ぎ…

兄との突然の別れから一年。


その日は火曜日、近くのスーパーの特売日。荷物抱えて スーパーのレジに並んでいると、携帯に電話。

兄からである。

すぐには出られず、折り返しかけることにした。

コールするが、出ない。


以前、兄から、電話があって、折り返しの電話をしたら、「ああ、ごめん。間違いだよ。」と。


もう一度、コール。出ない。

三回目くらいに、流石に何かあったのだろうかと、不安が、よぎる。


私は 生来の心配症で、ちょっと心に引っかかることがあると、勝手にあれこれヤバいことを想像する癖があるので、

 イヤイヤ、そんな事はない…

と、不安を打ち消してみる。

それでも

気になりながら、スーパーでの買い出しから帰宅すると、姉から電話である。


今日は、何かの日やったかな…と思うまもなく


「〇〇が、死んだ。」(〇〇は、兄)

という一言が、飛び込んできた。


私、さっき兄ちゃんから、電話もらったとこやねんけど…


出勤途中、電車の中だって


今、Sさんから、連絡があったよ。(Sさんは、兄嫁。義姉さんの事。ご多分にもれず実姉との間は、決して穏やかではない。)


当時兄は、明石にいた。明石の工場に、半分単身赴任状態で、義姉は千葉の自宅マンションと、明石を行ったり来たりする生活をしていた。最近は、身体の調子を壊して 明石で 病院に通っていたらしく、その日も、病院に、電話があったという。


パパが、病院に電話してくるなんて、何か急用かしら?と思ったんです。


それはパパ(兄)からではなく、救急隊員からの電話だったのだ。


私への電話も、救急隊員からのものであろうということになった。


そうでしょうね。


姉は山口、もう一人の姉は、東京。私が一番近くて、大阪。


でもね、救急隊員は、私が一番近くにいるなんて、知るよしもなかろう。

義姉に連絡がついた後なら、私に電話かける必要もなかろう。

苗字も違う私に電話するかな…



あの電話、やはり兄ちゃんから、私への電話だったのではないかと、時々思う。


兄と私は時々、大阪駅で待ち合わせて、ランチをすることがあった。


 1月31日は、私達の母の命日で、因果なことに私の誕生日なのだ。

その、1週間前の1月24日に事が、起こっている。


母の13回忌を前にして、私に話したいことがあったのではないか

娘が、2週間ほど海外研修に行く話を昨年末にしていたので、研修から帰ったら、娘達も交えてまた会おうとも言っていた…


歳いってからの兄妹との繋がりを喜んでいたふしがある。

他の二人とは、気楽に会える距離では無いから私を誘っていたのではないか。

色々気にかけていてくれた。

他の二人に比べると、経済的にもおぼつかない末っ子…


確かめようの無い話。


反魂香とやらを、

どなたか下さいませんか…